今朝のモーニングショーで「デジタル遺品」の解説、それらにまつわるトラブルを紹介していたので、まとめておきます。
今や日常生活に欠かせないスマホやパソコン。
遺品といわれる写真や金融情報、その証書などはどんどんデジタル化されて、故人のパソコン、スマホに詰まっているということが増えています。
個人の情報が集まる「デジタル遺品」
あなたはどう整理してどう残しますか?
目次
「デジタル遺品」とは
あらゆる情報やサービスのデジタル化がすすんでいます。
例えば、銀行のネットバンク化、写真や画像の保管、共有、日記がブログやSNSへ移行など、現代人にとってもはや遺品はパソコンやスマホの中にしかないといっても過言ではありません。
デジタル遺品1:入れ物
パソコン、スマホ、携帯電話
デジタル遺品2:データ
写真や動画、文書など
デジタル遺品3:サービス
ネット銀行、証券、定額有料サイトなど
シニア世代のネット利用は増えているのに・・・
シニア世代のインターネット利用者は、70代→53.6%、60代→76.6%
※総務省 平成28年 通信利用動向
しかし、街角アンケート50人に聞いたデジタル遺品 認知度は18%
ほとんどの方は知らないのが現状です。
デジタル遺品は、本人だけの情報ではなく、負の遺産で一番困るのは遺族の場合も。
負の遺産ってなんでしょう?
デジタル遺品をめぐるトラブル
例えば・・・
- 愛人との旅行の写真が秘密のフォルダーから出てきた!
- しかもその旅行は自分といった旅行先と同じ。まさか夫婦の旅行は愛人旅行の下見!?
- 知らないネット証券の請求書がきてしまった。(FXなど特に危険)
- 亡くなった同僚の会社のパスワードがわからない・・・2か月かけて解除
- 個人の写真のつまったパソコンのパスワードがわからない・・・処分
自分の情報だけでないものもあります。
残さないと困るもの(託したいもの)、残すと困るもの(隠したいもの)をきっちりと分けて管理する必要があります。
墓場まで持っていく情報は、徹底した管理を!もしくは削除を!
重要なのはパスワードの管理
デジタル遺品で重要なのはパスワード
紙やリストなどにまとめておいて、その存在を家族に知らせておく。
その際に一番わかりやすいのは、通帳と一緒に置いておくということなんだそうです。
亡くなった際に一番最初に探すのが通帳。なのでそれと一緒に残しておくのが一番わかりやすいんだとか。
デジタル情報は複雑でわかりにくいもの。
ここ重要です↓
そのすべてがわからないと遺族はすべてを探そうとして、負の遺産を見つけてしまう場合もあるが、伝えておくべき情報(ID,パスワード)がまとまっているとそれ以上詮索しない。
ポイントは、遺族がほしい情報をわかりやすい場所においておく。
困ったときは、パスワード解除サービスがあるらしいのですが、条件により1件2万円~だそうです。(日本PCサービス ※パソコンの状態によって異なります)
「デジタル遺品」整理の手順 6項目
下記の6項目が「デジタル遺品」リストにあればOKです。
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端末のパスワード
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ネット銀行、証券などの預金、金融資産(例:銀行名講座番号、口座名義など)
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定額有料サイト(どんな課金サービスをつかっているか)
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ブログ、SNSのID、パスワード(死後の閉鎖、継続に関する希望)
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仕事の詳細を知る同僚の連絡先、メールアドレス(最強の情報源は人)
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パソコン、スマホの通信契約内容
まとめ
高齢者のネット利用も増えているので、親のサービス利用状況も確認しておいた方がいいですよね。
どんどん増えるサービスとID、パスワードに正直管理しきれない不安も。
「デジタル遺産」「デジタル終活」のまえに「デジタル断捨離」も必要かもしれません。