今から7年ほど前に自分の年齢よりも年上の中古分譲マンションを購入しました。
ちょうどその時、東京に出て仕事にも慣れ、やっと自分の生活環境を見直す時間が得られたときでした。
最初の賃貸を選んだ基準
それまでの賃貸マンションは会社から歩いて7分という超便利な立地。
選んだ基準は
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- 満員電車に乗らないでいいこと。
- どうせ残業続きで寝るだけでだろうから、狭くてOK
- 2階以上、室内洗濯機置き場
オートロックでもなんでもなく、すぐ玄関の前まで人が入れてしまいましたが、
安全な街だったので一度も怖い思いをすることはありませんでした。
寝るためだけに帰る部屋にむなしさを感じはじめました
仕事に慣れてくると、時間に余裕もできるようになりました。
そうすると寝るためだけの部屋がむなしくなり、もっとプライベート空間にも豊かさがほしいと思うようになりました。
いい年してこんなに狭い部屋じゃみっともない。
こんな部屋じゃ、男も呼べない!
よし、次の更新のタイミングまでに新しいところを探そう!
この時はまだ買う気ではありませんでした。
元不動産業界出身の友人がしきりにマンション購入を進めてきましたが、まったくその気はありません。
そんなある日の週末、近くの商店街を散歩していると「オープンハウス」の文字が。
マンションを引っ越しする気はあったので冷やかし半分に覗いてみると、マンション時代はだいぶ年代物(ヴィンテージ)ではあるものの立地はとてもいい。(駅から4分)
そしてお部屋もすでにリノベーションされ、外と中のギャップにびっくり。しかも角部屋。万が一の時も貸しやすい都心の1LDK。
うっかりローンの審査をお願いすると通ってしまった!!!
数年前には執行役員という役職ながらできたてベンチャーだったので、誰でも通ると名高いセ〇ンのシネマイレージカードも落ちたというのに、親会社に戻っていたというだけで住宅ローンの審査は通ったのです。
その知らせを聞いて、なんだか安心し購入を決めてしまいました。
「おひとりさま終活」を意識していたからこそ決断できた。
でも決して安易な決断ではなく、私なりの「おひとりさま終活」意識が働いていたのです。
その理由がこちら
- 年齢的にも住宅ローンを借りられるのは限界
- いつ会社を辞めるかわからない
- 大阪に戻る気はない
- 定年までには無理せず返せる金額
- いざとなったら貸せる、売れる物件
- 高齢になっても住むところに困らない
- このエリアが好き
自分の将来を考えたときに、今と同じ会社にずっと務めているイメージがなく、いつかは自由に働きたいと思っていました。
フリーランスや高齢者になると住宅が借りづらくなるのはわかっていたので、良き物件に出会ったタイミングで購入することができたのです。
悪あがきが自己判断を鈍らせる
ありたい生き方を創造した時に、住まいに関しての希望や目的が明確になり、判断がすぐにできました。
もうそのころには「この先ひとりでも大丈夫。むしろひとりがいい」と思っていたのです。
私のまわりにも「結婚するかもしれないし・・・」という期待でいろんなタイミングを逃している人が結構います。
来るか来ないかわからない王子様のために、自分の人生の舵取りを任せているとあとで後悔するのは自分だったりします。
まとめ
誰にでも購入はすすめません。タイミングや物件も大事です。
今がいいときではないかもしれません。私の時は後から考えてみてサブプライムショックの住宅価格がかなり下がったときでしたから、ラッキーだったといえます。
大事なのは、自分自身で自分の未来を創造し、今やるべきことを判断すること。
その結果がオトコでも、仕事でも、マンションでも、栄誉でも自分で決めたことであればなんでもいいと思います。
ただ、マンションのような大きなお買い物を、自分で決断し、自分のお金で購入したという経験は、自分の人生でも大きな自信になりました。
その結果、会社を辞めても住むところに困らず過ごせているのはありがたいことだと思っています。
以上、アラサー時代の終活は「将来の住宅選び」だったでした。